ホームハナビラタケMH-3の構造と活性独自路線を歩みはじめたハナビラタケ
ハナビラタケMH-3の構造と活性
=目次=
 [T・ハナビラタケの注目度/ハナビラタケの歴史]
 [U・β-グルカンの種類とその研究の歴史]
 [V・ハナビラタケ由来のβ-グルカン]
 [W・ハナビラタケ由来のβ-(1→3)グルカン。その抗腫瘍作用。]
 [X・経口投与でも実証!]
 [VI・独自路線を歩みはじめたハナビラタケ]
 [ハナビラタケMH-3の軌跡]
 [質問(FAQ)]
Y・独自路線を歩みはじめたハナビラタケ

【ハナビラタケの進む道
ハナビラタケMH-3は、これまでに健康食品としていくつかの製品を世に送り出してきた。
しかし、商業的には決して、恵まれている環境にない。
それは、平成10年、ハナビラタケが初めてニュース・新聞等に紹介された当時、「癌に効く」と評判のブラジル産アガリクスが、脚光を浴びている時期で、その対抗馬として扱われたからである。 だが実際は、ハナビラタケMH-3とアガリクスは、全く異なる性質を持つキノコであり、比べてはいけないものである。
なぜなら、先にも述べたように、同じβ-グルカンでも種類が異なり、ハナビラタケMH-3とアガリクスでは、対極に位置するからである。

キノコで異なるβグルカンの種類

上の図は、キノコに含まれるβ-グルカンの種類を表したものだが、ハナビラタケMH-3はβ(1→3)を大量に含んでおり、アガリクスはβ(1→6)を多く含んでいることを表している。霊芝・シイタケ・マイタケはβ(1→3)もβ(1→6)も含んでいるが、その割合は調査されていない。
これを見てもわかるように、ハナビラタケMH-3とアガリクスは、全く異なるキノコであり、その成分を問うのは、おかしな話である。
ハナビラタケMH-3を正しく分析、試験を行うのも、そうした誤った認識が一人歩きするのを避けるからでもある。

ハナビラタケMH-3の持つ力は、これまで示してきたとおりであるが、これを公に発表する機会が訪れた。
それは、平成14年(2002年)10月の第61回日本癌学会総会である。

発表したのは、東京薬科大学免疫学教室教授・大野尚仁氏とヨシダクリニック東京総院長・吉田憲史氏である。
この発表の内容は、「ハナビラタケMH-3は、特定の癌に効果がある!」というセンセーショナルなものだった。

内容のポイントは、余命3〜6ヶ月と診断された末期癌患者に対し、ハナビラタケMH-3の錠剤(100mg)を毎日3錠ずつ内服させ、8〜10ヶ月経過をみたところ、いづれも進行再発は見られないというものであり、その報告は当時の埼玉新聞に取り上げられた。(新聞記事を見る


そして以下が当時の第61回日本癌学会総会の学会総記事に発表された内容の全文である。

演題番号:2407 演題名:ハナビラタケの白血球活性化作用と移入免疫療法の強化作用
Effect of S. crispa extract on cell theraphy in relation to leukocyte activation
発表者
大野 尚仁(1)、原田 敏江(1)、安達 禎之(1)、宿前 利郎(1,2)、中島 三博(3)、吉田 憲史(4)、吉田 仁爾(5)<(1)東京薬大・薬・免疫、(2)三宝製薬、(3)ミナヘルス、(4)ヨシダクリニック東京、(5)吉田病院>
【目的】癌免疫療法にはBRM剤,サイトカイン,リンパ球移入,遺伝子治療など様々な選択肢がある.さらに,これらを併用すると効果の増大が期待される.本研究ではハナビラタケ由来のβ-グルカンSCGのヒト末梢血白血球への効果を明らかにするとともに,進行癌患者に対するリンパ球移入免疫療法施行時にハナビラタケ子実体を併用投与し,効果を比較した.

【方法と結果】健常人全血をSCGと共に培養すると,サイトカイン産生(IL-1,IL-6,IL-8,TNF)が上昇した.同様の傾向はPBMCならびにPMNの両画分でも認められた.さらに,C5a産生作用,Chemotaxis作用,PMN生存率の上昇が観察された.一方で,大腸癌,肝癌,前立腺癌,乳癌,子宮癌などの転移進行癌数例に対してハナビラタケの300mgを6ヶ月連日経口投与したところ,多くの症例で,症状の改善,転移巣の縮小効果が認められ,免疫パラメーターも上昇した.

【総括】ハナビラタケは転移進行癌に対して有効性を発揮した.この作用の少なくとも一部はSCGのリンパ球活性化作用を介したものであろう.作用機構ならびに臨床効果については更に検討を進めている.(会員外研究協力者:滑田祥子)


《進行癌に対する免疫療法の効果》
No 年齢 性別 病名 進行度 転移 観察期間(月) 効果
1 67 肺癌 4 リンパ節・骨 4ヶ月 部分寛解
2 57 肺癌 4 3ヶ月 部分寛解
3 44 肺癌 4 - 9ヶ月 部分寛解
4 66 胃癌 3 - 11ヶ月 完全寛解
5 63 胃癌 4 - 7ヶ月 不変
6 59 大腸癌 4 肺・骨 12ヶ月 部分寛解
7 69 大腸癌 4 7ヶ月 部分寛解
8 66 大腸癌 3 - 9ヶ月 完全寛解
9 66 乳癌 4 12ヶ月 完全寛解
10 50 卵巣癌 3 - 3ヶ月 不変
11 74 子宮癌 4 - 3ヶ月 不変
12 75 前立腺癌 3 - 12ヶ月 完全寛解
13 62 膵臓癌 4 - 3ヶ月 不変
14 71 肺癌 4 - 4ヶ月 不変
 ※第61回日本癌学会総会/平成14年(2002年)10月

このような臨床報告は、アガリクスでは決して見られない結果であり、またハナビラタケMH-3以外のハナビラタケにも見られない例である。つまりハナビラタケMH-3の可能性を広げるものであることはいうまでもない。
報告では、「作用機構ならびに臨床効果については更に検討を進めている.」と締めているとおり、今後もハナビラタケMH-3のもつβ(1→3)グルカンの研究は進められていく。

元来、キノコには免疫作用・抗腫瘍作用があると言われてきた。が、もはやハナビラタケMH-3は、一般的に「癌に効くキノコ」と言われている(※一般的に言われているだけで、実際に効果があるということではありません)キノコの仲間としては、明らかに一線を画し、独自の路線を歩みつづけている。 (株式会社ミナヘルス)

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※このホームページは、『きのこ健康読本2』『同3』『同4』『βグルカンの魅力-抗腫瘍剤の研究。マイタケからハナビラタケへ』『2002-2003健康・栄養食品事典』 (いづれも東洋医学舎刊)を参考に作られています。

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